ロングテールキーワードとは?メリット・デメリットと活用方法を解説

ロングテールキーワードってなに?」「どう使うの?」と疑問をお持ちの方、必見です。

ロングテールキーワードは複数の単語がかけ合わさった、検索ボリュームの少ないキーワードです。

そんなロングテールキーワードの活用方法、具体的なメリット・デメリットを本記事で解説します。

弊社でも実際に使用している活用方法をご紹介するので、ぜひご覧ください。

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードに明確な定義はないものの、複数の単語が組み合わさった、検索ボリュームの少ないキーワードを指すのが一般的です。

例えば「豚 角煮 圧力鍋」と3つの単語で構成されるこのキーワードは、1ヵ月に約350回しか検索されないのでロングテールキーワードに当てはまります。

一方で「角煮」は、単一の単語で形成されており、1カ月に約3万5千回検索されているのでロングテールキーワードではなく、ビッグキーワードに該当します。

ビッグキーワードとは

1つの単語で形成される検索ボリュームの非常に大きいキーワードのこと。複数の単語で形成され、検索ボリュームが少ないロングテールキーワードとは対の存在。

そもそもロングテールキーワードはマーケティング用語「ロングテール」に由来します。

販売数の多い商品を順番に並べてグラフ化すると、グラフの形が恐竜の尻尾のように見えることから「ロングテール」と呼ばれています。

一見、人気のない尻尾の部分の商品であっても、尻尾部分の合計であれば人気商品に匹敵する販売数になる場合があります。

この考え方をSEO対策に当てはめたのが「ロングテールキーワード」です。

検索ボリュームの少ないキーワードを網羅して、対策することでビッグキーワードに匹敵する流入が得られます。

ロングテールキーワードのメリット

ロングテールキーワードを活用することで得られるメリットは以下の2点です。

  • 競合が少なく上位表示を狙いやすい
  • コンバージョン率が高い

総じて、新しいメディアやドメインパワーの低いサイトに大きな恩恵があります。

メリットの詳細を本章で解説します。

競合が少なく上位表示を狙いやすい

ロングテールキーワードは、競合が少なく上位表示を狙いやすいという大きなメリットがあります。

検索回数が多い単語ほど競合が増える傾向にありますが、ロングテールは検索回数が小さい分だけ競合が比較的少ないのが特徴です。

そのため、上位表示に必要な被リンクやドメインパワーが少ない場合はロングテールキーワードを重視しましょう。

大きな専門メディアと正面衝突しにくいため、上位表示しやすいので新規サイトでのSEO対策に向いています。

コンバージョン率が高い

ロングテールキーワードは、コンバージョン率が高いという点も大きなメリットです。

ユーザーの検索意図が具体的なので、そのユーザーを狙い撃ちにしたコンテンツが作成できます。

例えば「マッサージ機」とビッグキーワードで検索しているユーザーに向けた記事は「マッサージ機の何が知りたいのか」を予測する必要があります。

一方で「マッサージ機 口コミ 評判 おすすめ」といったロングテールキーワードで検索しているユーザーの意図は明確です。

キーワードに沿って「マッサージ機の口コミや評判の良いおすすめ商品の記事」を書くことでコンバージョンが狙いやすくなります。

また、ビッグキーワードで検索しているユーザーが情報収集段階なのに対して、ロングテールキーワードで検索しているユーザーは購入するかを検討している可能性が高いので、コンバージョンに繋げやすいのも特徴です。

「小さい数の見込み客」を着実に拾うイメージで、結果的に売上や問い合わせへ繋がりやすくなります。

しかし「本当に有効なロングテールキーワード」の抽出は、無数にあるキーワードから絞り込んでいく必要があるので手間が掛かる上に知識も必要です。

「あまり時間はかけられない」「知識がないからできるかわからない」とお困りであれば、弊社にてサポート可能です。

ぜひお気軽にお問合せください。

ロングテールキーワードのデメリット

ロングテールキーワードのデメリットは以下の2点です。

  • 検索ボリュームが少ない
  • カニバリが起きやすい

検索ボリュームの少なさは大きな問題につながる可能性は低いものの、カニバリについてはメディア全体に大きな影響を与えかねません。

本章でデメリットの詳細を解説します。

検索ボリュームが少ない

ロングテールキーワードのデメリットとして、競合性が低い分、検索ボリュームが少ないことが挙げられます。

1つの記事で大きなアクセス増加はできないので、短期間での成果を求める場合には不向きです。

ビッグキーワードのように、1つの記事で大量の流入は狙えないので、メディア全体の成果が安定して現れるまでに時間がかかる点を認識しておく必要があります。

とはいえ、ビッグキーワードは流入が多いものの競合性が高く、高順位を取るのは簡単ではありません。

そのため、まずはロングテールキーワードで確実に高順位を積み重ねながら地道に流入を増やし、サイトの評価が高まったタイミングでビッグキーワードに取り掛かるのがおすすめです。

カニバリが起きやすい

ロングテールキーワードを活用する際のもう一つのデメリットは「カニバリゼーション」通称カニバリが起きやすい点です。

カニバリとは自社の複数記事が1つのキーワードで競合している、いわゆる仲間割れの状態です。

細分化したロングテールキーワード同士は検索意図が重複しやすく、自サイト内で記事同士が競合し、検索順位・流入数が分散してしまいます。

そんなをカニバリを避けるためには、キーワード選定での整理が重要です。

検索意図から1つの記事で対応できるキーワードを洗い出し、自社記事で競合が起きないようにします。

カニバリが起きにくくなるのはもちろんのこと、記事作成の本数が抑えられるためコスト面のメリットも得られます。

ロングテールキーワードを活用する方法

弊社でも実際に行なっているロングテールキーワードの活用方法を解説します。

手順は以下の通りです。

  • 軸となるキーワードを決める
  • 関連キーワードを洗い出す

各工程の詳細を知ることで、ロングテールキーワードの持つポテンシャルを最大限活用できます。

軸となるキーワードを決める

ロングテールキーワードを新規記事に活用するには、まず軸となるキーワードを決めることが重要です。

例えば「ダイエット」「英会話」「プログラミング」など、単一で形成されており将来的に高順位を獲得したいビッグキーワードを設定してみましょう。

ここで軸とするキーワードは1つに絞らなくても、問題ありません。

ただ、軸となるキーワード同士の検索意図が重複していると、多くの記事でカニバリが発生するリスクが高まります。

軸となるキーワード同士の検索意図には細心の注意を払いましょう。

関連キーワードを洗い出す

軸となるキーワードを決めたら、次は関連するキーワードを洗い出していきます。

関連キーワードとは

メインとなるキーワードと併せて検索されることの多い、関連性の高いキーワード。
例えば、メインとなるキーワードの「SEO対策」を検索窓に入力した際に、予測変換などに「SEO対策 とは」「seo対策 具体例」「seo 対策 自分で」「seo対策 費用」などと表示されるものを関連キーワードと呼ぶ。

この過程で、有効なロングテールキーワードを探しましょう。

まず、軸となるキーワードの関連キーワードを以下のツールを用いて洗い出します。

ツール名特徴利用料金
Googleサジェスト検索窓に入力すると表示される無料
キーワードプランナー検索ボリュームや競合性を確認可能無料(Google広告アカウントが必要)
ラッコキーワード関連キーワードの広がりを視覚的に把握可能基本無料(一部有料機能あり)
Ahrefs(エイチレフス)関連キーワードのボリュームと難易度を網羅してチェック可能有料

弊社ではもっとも効率の良いAhrefsを洗い出しに用いていますが、ラッコキーワードなどでも十分関連キーワードを調べることは可能です。

洗い出した関連キーワードの中でも、複数の単語がかけ合わさっており、検索ボリュームの少ないキーワードを抽出していきましょう。

「マッサージ機 口コミ 評判 おすすめ」のような検索意図が明確で、コンバージョンに繋がりやすいキーワードであれば最も理想的です。

キーワードが抽出できたらあとは実際に記事を執筆しましょう。

検索意図が明確なため、記事執筆もしやすくなります。

まとめ

ロングテールキーワードとは、複数の単語が組み合わさった検索ボリュームの少ないキーワードです。

競合が少なく上位表示を狙いやすい点で、新規サイトでも高順位を獲得しやすいのが最大のメリット。

また検索意図が明確なため、コンバージョン率が高めやすいのも特徴です。

一方、検索ボリュームが少なく、似たキーワード同士でカニバリが起きやすい点には注意しましょう。

軸となるビッグキーワードを決め、関連するロングテールを洗い出し、ぜひ活用してみてください。

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