SEOにおけるタイトルの付け方|初心者向けの基礎解説

渾身の記事を書いたのに、なぜかクリックされない…」と悩んでいませんか?

その原因、もしかしたら「記事のタイトル」にあるかもしれません。

タイトルは読者が一番最初に目にする記事の「顔」であり、クリック率を大きく左右する重要項目です。

今回の記事では、SEOに強いタイトルの付け方を解説します。

さらに、多くの人が陥りがちなNGパターンや、クリック率を改善する調整のコツまでお伝えするので、ぜひご覧ください。

1. SEO記事のタイトルを決める上で外せない2つのポイント

多くのサイトでは文字数を30文字前後にしたり、数字を含めたりすることを推奨しています。

もちろん、これらも重要なポイントですが、必ず押さえて欲しいのは以下の2点です。

これらはどのような記事であっても、共通するポイントです。

その理由を本章で解説します。

1-1. 狙うキーワードを含める

タイトルには、そのページで検索上位表示を狙う「対策キーワード」を必ず含めましょう。

これは、検索エンジン(Google)と記事を読むユーザーの両方に、そのページが「何について書かれているのか」を伝える必要があるからです。

ユーザーはSERPS(検索結果が表示される画面)で、自分の打ち込んだキーワードが含まれている記事を見つけたときに「ここには自分の知りたい情報がありそうだ」と判断します。

例えば「肌荒れ 原因」というキーワードでSEO記事を作成しているとしましょう。

読者は以下のようなタイトルだと「自分の必要な情報がある」と判断しやすくなります。

・「その肌荒れ、原因は?今すぐできるスキンケア改善法10選

逆に同じ記事を作成していても、以下のようなタイトルだと伝わりづらくなります。

・「美しい素肌を手に入れるための秘訣

こちらには検索キーワードである「肌荒れ」や「原因」が含まれておらず、美容全般に関する記事のように見えてしまい、自分の知りたい情報があるとは判断しにく、クリックの機会を逃しかねません。

まずはご自身の記事タイトルに、狙っているキーワードが含まれているか確認してみましょう。

1-2. 対策キーワードは必ず「左側(文頭)」に配置する

タイトルに含める対策キーワードは可能な限り「左側」、つまり文頭に配置することをおすすめします。

まず、人の目は検索結果を見る際に自然と左から右へと移動します。(今回は日本語圏と想定)

そのため、最も伝えたい重要なキーワードをタイトルの最初に置くことで、検索結果をざっと眺めているユーザーの目にも留まりやすくなるのです。

先ほどのタイトルも左側にキーワードがありましたね。

  • 良い例: 「その肌荒れ、原因は?今すぐできるスキンケア改善法10選」

しかし、このキーワードの位置が右側になるとどうでしょうか。

  • 悪い例: 「今すぐできるスキンケア改善法10選|その肌荒れ、原因は?」

内容は同じでも、これだけでユーザーが受ける印象は大きく変わります。

というのも、検索結果を一覧で眺めているユーザーは、タイトルの左側にある「今すぐできるスキンケア改善法」という部分だけを先に認識するのです。

すると「肌荒れの原因」という最も知りたい情報にたどり着く前に、「一般的なスキンケアの話かな?」と判断し、スクロールしてしまう可能性が高くなってしまいます。

ユーザーに「この記事だ!」と一瞬で判断してもらうためにも、対策キーワードはタイトルの左側に置くことを徹底しましょう。

2. あまりおすすめしないタイトルの決め方

良いタイトルを目指すだけでなく、悪いタイトルを避ける視点も同じくらい重要です。

良かれと思って付けたタイトルが、伸び悩む原因になっていないか確認してみましょう。

以下はクリック率を意識するあまり、ユーザーからの信頼を失ったり、SEOにおける評価を下げることにつながる決め方です。

せっかくの記事を無駄にしないためにも、必ず押さえておきましょう。

2-1. 独自性を出そうとしすぎる

もちろん、競合記事との差別化は重要ですが、奇抜にしようとするあまりにユーザーの検索意図からずれてしまうのは本末転倒です。

例えば「必見!」「驚愕の事実!」といった感情に訴えかけるフレーズは、具体的な情報を求めているユーザーには響きにくいと筆者は考えています。

少しでも早く自分の求めている情報にアクセスしたいときに、このようなフレーズがあっても「そこから情報が一切得られない」からです。

また、このようなフレーズを「クリックさせるための釣り文句」と判断する可能性もあるでしょう。

感情に訴えかけるフレーズはどこで使うべき?

「必見!」「驚愕の事実!」といったフレーズには興味を惹く効果があります。そのため、自身の考えを表明するコラムや、読者がエンターテイメント性を求めているゴシップ系の記事などであれば有効に働くこともあるでしょう。

2-2. 過剰に期待を煽る

「絶対に」「100%」といった断定的な表現や、大げさな言葉で期待を過度に煽るタイトルは避けましょう。

もしタイトルで煽った期待に内容が応えられなければ、ユーザーはがっかりしてすぐにページを離れてしまいます。

この結果、滞在時間が短くなると、満足度が低いコンテンツだと検索エンジンに判断され、サイト全体の評価を下げる要因になりかねません。

また、ユーザーからの信頼も失い、再度別の検索をした際にあなたのサイトを見かけても「このサイトは釣りタイトルだから、読んでも時間の無駄だろう」と判断し、クリックを避けるようになってしまいます。

目先のクリックだけを追うと、本来達成したかったコンバージョンやファンが獲得できないので、内容に沿ったタイトルをつけるよう心がけましょう。

もし、タイトル決めを含めたSEO対策全般でお悩みがあれば、弊社にてサポート可能です。

ぜひお気軽にお問合せください。

3. タイトルはこまめに調整するのがおすすめ

記事のタイトルは「一度決めたらずっとこれ!」と固定するものではありません。

むしろ、公開後、必要に応じて見直しと改善を繰り返していくことが重要です。

タイトルの調整は、記事本文を大幅に書き直すリライトに比べて、少ない労力で実施できるのが最大の魅力。

それでいて、クリック率(CTR)の改善に直接つながるため、非常にコストパフォーマンスの高い施策と言えます。

そして、タイトルの調整は「検索順位は高いにもかかわらず、クリック率が低い」ページを見かけたら積極的に行いましょう。

例えば、検索結果の1ページ目(10位以内)に表示されているのに、クリック率が平均よりも低い場合、その原因は記事の内容ではなく、タイトルに魅力がないことである可能性が高いと考えられます。

記事公開後であれば、どのような検索キーワードから流入しているかも細かくチェックできるので、最初にタイトルを決めた時よりも効果的なタイトルが付けやすくなっているとも言えるでしょう。

まとめ

本記事では、SEOに強いタイトルの付け方を解説しました。

必ず押さえておきたいのは対策キーワードを文頭に置き、ユーザーが一目で内容を理解できるようにすること。

一方で、奇抜すぎたり過度に期待を煽ったりするタイトルは信頼を失う原因になります。

ユーザーの検索意図に寄り添い、適切なフレーズで記事の価値を伝えることが大切です。

そして最も重要なのは、一度決めたタイトルに固執しないこと。

公開後のデータを見ながら改善を繰り返すことで、記事の価値はさらに高まるので、柔軟な調整を心がけましょう。

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